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注文したピザやお菓子を食べて、二人は空腹を満たす。
ではお風呂に入ろうと、ウーラは立ち上がった。
が。
「…な…なななんだ…これは…!」
ジャグジー付き、七色に光る浴槽のお湯。
値段も一番高く、広い部屋を選んだが、まさか風呂まで広いとは。
「…そりゃあ…二人で入るんだから…広い訳だ…」
いや!二人で入るなんて滅相もない!
紅の追ってから逃れる為に選んだは良いが…。
モーテル=ラブホテル
そう云う所だと意識するからいけないんだ!
別に小町とナニをするんじゃないし…!
「ウーラさん」
「うわぁっ!」
驚きの余り、ウーラは飛び上がってしまった。
島に居た時は、ウーラが上半身裸になろうが気にも留めなかったのに。
「テレビ、観ても良いですか?」
「あ…あぁ、自由に観たら良い」
早く済ませよう…。
湯船には浸からず、シャワーだけで全て済まし、身体を拭いて早急にバスローブを羽織る。
隔たれたドアを開くと…。
『あぁん!いぃ!もっとぉ!』
大きな画面にウフーン☆アハーン☆な映像が。
小町はゆっくりと振り返って、顔を真っ赤にし、眉を垂れ下げてウーラを見つめた。
「あ…あああああのっ!り…りりリモコンのつ、使い方が分からなくてっ…!」
「…りりリモコンのつ、使いか…方も分からないなんてぇっ!おま、お前って機、機械音痴なんだなぁ!」
動揺しながらも、小町からリモコンを奪い、ウーラはチャンネルを替える。
『せんせぇ~!私のピーーに、太い注射をぉ!』
『何てイヤらしい患者さんなんだ。君には特大の注射が必要だね…あぁ、こんなに濡らして…早く処置しなくては』
「…」
「…」
二人は既にフリーズしてしまっていた。
エッチな病院の診察室で、あれやこれやと妖しい診察をする先生と、激しく喘いでいる巨乳の患者さん。
『あぁ~ん!先生のお注射…気持ち良い~っ!』
「わ…私っ…お風呂…入ってきます!」
小町は逃げる様に浴室へ。
ウーラはチャンネルの設定が『ピンクチャンネル』だと云う事に、ようやっと気付いた。
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