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「……ん…?」
目を覚ました小町は、隣に居る筈のウーラを手探りで探す。
…居ない…?
起き上がり、辺りを見渡すと昨夜訪れたウーラの部屋と変わりは無い。
だが、ウーラが居ない。
「…ウーラさん…?」
どこ行っちゃったんだろ…。
床に落ちていたバスローブを拾い上げ、ふと目にしたのはテーブルの上の真っ白な箱だった。
「…何だろう…これ…」
開けても良いのかな…やっぱ見ちゃ駄目!
所がドッコイ、自分の服が見当たらない。
「えぇーっと…どこにやっちゃったんだろ…」
バスルーム、トイレ、ベッドやテーブルの下まで探したものの、見つからない。
そこで気になる白い箱。
もしかして…服が入ってるとか…。
ゆっくり伸ばした手が、蓋を開くその瞬間。
「開けるな!!」
「アヒャア!!」
部屋のドアから身を乗り出しているウーラに、小町は驚いて固まる。
「まだ…開けるな…!」
「…は…はい…」
かなり必死である。
ウーラは抱えた袋を下ろし、小町に「着替えだ」と告げた。
「…嫌な予感がするんですよね…何て言うか、ウーラさんのセンスを疑う訳じゃないんですけど…」
「あぁ?文句言うなら素っ裸で外に出るか?」
「なっ…!何でそう意地悪な事言うんですか!」
案の定喧嘩になったが、ウーラは急ぐのか「分かったから早く着ろ!」等と、小町のバスローブを無理やり剥いだ。
「いやぁぁぁぁ!犯されるぅぅぅぅ!」
「何が『犯される~!』だ!散々俺とエロい事してたくせに……小町…やっぱりお前…綺麗だな…」
「…ウーラ…さん…」
ドキンと心臓が跳ねた。
「…小町…」
目を閉じたら頬に軽い感触。
「バーカ。今からヤれる程暇じゃないんだよ!!」
ムーカーツークー!!
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