3231人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁいいや…。」
本当は「和也」って呼んで欲しいんだけどな…。
「ねぇ工藤くん。
今日部活終わるの
待っててもいい？」
大きな瞳で俺を真っ直ぐ見つめる夏香。
だからそれも反則だっつぅの！
「お前さ…狙ってる？」
俺の言葉に首を傾げる夏香。
どうやら自覚がないらしい。
本当卑怯だな…。
「何でもない…。
待っててもいいよ。」
俺は元々口下手だからどうしてもそっけない態度になってしまう。
夏香には申し訳ない…。
「本当？！わぁい♪」
子どものように嬉しそうにハシャぐ夏香を見て、俺は笑いをこらえた。
.
最初のコメントを投稿しよう！