episode.2

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  「おはよ、工藤くん。」 それから彼女は必ず俺に話かけてきた。 彼女は吹奏楽部でフルートを吹いてるらしい。 最初は一方的に彼女から話しかけてきたが、そんなに嫌な気分ではなかった。 元々女と話すのが苦手な俺だったけど、彼女に心を開くのは早かった。 「赤坂、これ貸す。」 ぶっきらぼうに手渡すマンガ本を彼女は喜んで受け取ってくれた。 「ありがとう!  すごい嬉しい!」 くしゃっとなる笑顔。 俺は彼女の笑顔が好きだった― .
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