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「おはよ、工藤くん。」
それから彼女は必ず俺に話かけてきた。
彼女は吹奏楽部でフルートを吹いてるらしい。
最初は一方的に彼女から話しかけてきたが、そんなに嫌な気分ではなかった。
元々女と話すのが苦手な俺だったけど、彼女に心を開くのは早かった。
「赤坂、これ貸す。」
ぶっきらぼうに手渡すマンガ本を彼女は喜んで受け取ってくれた。
「ありがとう!
すごい嬉しい!」
くしゃっとなる笑顔。
俺は彼女の笑顔が好きだった―
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