3231人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は中学の時も野球部に所属していて、キャプテンだった。
中学3年の春、
俺はある1人の子に出逢った。
―
「あっ、わりぃ。
捕ってきてくれ!」
キャッチボールをしていて、相手が大きくボールを反らした。
「面倒くせぇ…。
帰りにジュースな。」
俺はそう言って小走りでボールを捕りに行った。
「何だよ…ねぇじゃん…。」
確かここらへんにボールが行ったはずなのに…。
「あのぉ…。探し物はこれですか?」
後ろを振り返ると、色白でほんわかした女の子がボールを持って立っていた。
「あっ…どうも。」
俺は帽子を取って頭を下げた。
.
最初のコメントを投稿しよう!