事の始まり

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6限が終わって俺は直ぐに教室を飛び出した、SH?勿論サボり。俺はこの学校に部活動の特待生として来てるから部活の為になら許されるさ。(自己判断) 俺の通う学校はこの辺では名のある私立で……親も俺がここに入って鼻高々。 「こらぁ!!中崎、SHは!!」 「すんませーん!省かせていただきまーす!!」 俺のクラス担任の村井 隆義……他の先生と違って教え子一筋で俺は案外好きだ。(女子には嫌われてる) 「ちくしょー……」 「しょうがないですよ……中崎は部活一筋ですから」 あ、ラッキー木村が仲裁入ってくれた!!……サンキュー!! 奴は木村 宏介。成績はつねにトップクラス、ライバルは菅原 芳樹……こいつはなんだか頭良すぎてよくわかんない奴。 俺は無事先生を切り抜けると真っ先にグラウンドに向かった。ついでに俺は陸上部で幅跳びが専門!!あだ名は飛び兎。ちびだからだって木村は言うけど……他人に何言われようが気にしない幅跳びが好きだから!! 「あ……の!!中崎先輩」 「へ?」 俺を呼び止めたのは俺よりも背が高く長そうな足を持った男だった。その男は俺の近くまで歩み寄ると俺に手を差し出した。握られた手には何かが入っていそうだ。 「……?」 「これを……先輩に」 何かを俺の掌に乗せるとぎゅっと握らされた。結局何を渡されたのかまだわからない、言い捨てるように男は去って行った。 「なんだ?アイツ」 俺は握らされた掌を開いてみた、すると掌のうえには小さな鈴が乗っていた。 淡いピンク色をした高そうな鈴を掌に転がすと綺麗な音を奏でた。 「……ま、いっか」 俺はその鈴をポケットに突っ込むとまたグラウンドに駆け出した。 優斗が居なくなった中庭で1人不気味な笑みを浮かべる男。 「渡せた……やっと」 これで彼は俺たちの元へ集う、やっと……王が帰って来る。 「……」 図書室の窓からそれを見ていた木村は嫌な予感がしていた。 「はあ……は」 「中崎」 「あ?……あー木村か」 俺がキリよく終わらせて休憩をとっていると、木村が来て俺に冷たい飲み物を渡してくれた。 「ぷっはぁあ!!生き返る~」 「お疲れ」 「んー……で、何?何か用?」 俺は濡らしたタオルを頭に被せながら問う。木村は少しつまらなそうな顔をしたけど……俺は忙しいんだ。 「さっきの子……一年生だよね」 「あ?……ああ、そういやあ青かったな……襟」
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