No.15

3/9
前へ
/334ページ
次へ
少したってから新一は何故か下を向いて そして 「そうか。そのまま寝てれば良かったのにな」 むかつく事を言ったよ 俺は何か言い返そうとしたんだけど新一の顔を見ると言えなくなってしまった だって新一。とても嬉しそうな顔をしていたんだもん ついついその顔を見ていたら俺はいつの間にかニコニコしていたらしく 新一は顔をあげたあと 「何がおかしいんだよ」 睨まれてしまった 「フフフ…いやただ俺が目覚めて嬉しかったんだなと思い。こっちも嬉しくなってね」 「なっ!」 俺はからかうためにそう言ったら 新一は一瞬顔を赤らめて自分の髪をワサワサとかいてから 俺の方を真っ直ぐ見た なんだろう? また何か言ってくるのか?と思い身構えていると 「あぁ~そうだよ本当は…嬉しかったにきまってるだろう」 「ふへっ?」 いつも悪口しか言わない新一がまさかそんな事を言うとは思わずビックリして変な声を出してしまった。そして恥ずかしくなってしまった 新一も恥ずかしくなったらしく 二人してそっぽを見た 数分たって新一が口を開いたと思ったら 「空青いな」 などと当たり前な事を言ったので 俺はついつい笑ってしまった そんな俺を新一は睨みながら呆れた顔になりそして軽く笑ったのであった 。
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7023人が本棚に入れています
本棚に追加