No.16

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あれ? なぜ…俺は『親友だった奴です』と過去形で言ったんだ? 「そうだったのですか。 では、只今持って来ますのでお待ちください」 そういって、朋樹と名乗る店員はカウンターへさがって行った それと同時に兄貴が戻ってきた 「まだ…来てないのかよ」 兄貴は軽く舌打ちをして席についた 「兄貴?電話大丈夫なの?」 「あぁー大丈夫だ。それよりもまだ注目したやつ来ないのかよ」 そりゃ来ないでしょ 今さっき 話し終わったから、今から注目したやつつくってるんだもん 「今さっき頼んだから」 「そうか。それにしてもまだ5月の下旬かよ」 兄貴は外を見ながら呟いた 「そうだね。色々あってもう一年くらいたってる気がするよね」 「つーっか…177ページも、もう書いてるのにまだ約2ヶ月しかたってないのが意味がわからない。1日1日が長いんだよな」 「この作者が一番気にしてることを…」 「計画性がないんだよな」 兄貴の愚痴が続く中さっかの店員、朋樹が紅茶とカルピスとケーキを持ってきた… って、ケーキ? 「あの…俺、ケーキ頼んでないよ?」 「あっ…これは私の気持ちです。さっき悲しい顔をしていたので気になって」 「あっ…ありがとぅございます」 俺、悲しい顔してたのか 「では、スパゲティーはもう少々お待ちください」 朋樹が立ち去ると兄貴はそれを目で追って不思議な顔をした 。
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