No.17

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「私もこんなふうにラブラブになりたいですね」 朋樹は窓の方に目をやりながらポツリと呟いた 「あれ?朋樹…恋人いたんだっけ?」 「いや…いませんよ。」 微笑を浮かべながら答えた朋樹の顔はなんというか…めちゃくちゃ綺麗だった 「じゃあ!朋樹はどんな奴がタイプなんだ?」 圭は目をキラキラさせながら言った 興味津々だな… 「うーん。優しい人ですかね?いつも笑顔で私の事を大切にしてくれて…しかし1つの事に熱中してしまうと手段を選ばないというか子供ぽい所がまたいいんですよね」 んっ?コレって絶対誰かの事言ってるよな 「もしかして…片思い?しかもずいぶん年上」 「えっ!よくわかりましたね。どうしてわかったんですか?」 いや…あんだけヒントをもらえば誰だってわかるだろう 朋樹は恥ずかしいなと言いながら飲み物を赤くなった頬につけて冷やしはじめた 「え~朋樹なら絶対告っても大丈夫だろ、俺が協力してやろうか?」 圭は何故だかウキウキした様子だった こいつ…他人の恋愛好きそうだもんな 「いや…大丈夫です。」 「遠慮すんなよ!なっ!湊」 「うん。そうだよ。出来ることなら、なんでも協力するよ」 「いや、告白できないんですよ」 朋樹の表情が一瞬泣きそうな顔になった そして大きく息を吸い 「…もう会えないので」 と、とても冷たい声で言った 。
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