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裏道には色んな店があった
こんな所でお店やっても売れるのかね?
なぁーんて、余計なお世話を思ってると
ついついキョロキョロして歩いてしまった
するとある一つの喫茶店に目がいった
いや…正確に言えば喫茶店にではなく、、喫茶店の中にいる人物にだ
「う…そ……だろ。」
…そこには生徒会の用事で行けれないといった宇佐見先輩がいた
楽しそうに誰かと話している
どう見たって生徒会の用事ではない
俺はその場で固まってしまった
そんな俺に夏の日差しは容赦なく照りつける
汗が静かにタレ…俺はそんな汗を拭うこともできずにただただ呆然と見る事しかできなかった
『先輩偶然ですね。生徒会の用事はもう終わったんですか?』なんて言える勇気なんて俺にはない
先輩と話している人を見るとその人はすごい優しい雰囲気をもつスラリとした体型の綺麗な黒髪が印象的な男性だった
俺は数分間動くことができなかった
ポタン…ポタン
道路に汗がたれる
異様にでてくる汗だなと思いやっとの事で動く事ができた俺は自分が涙を流していることに初めて気づいた
汗かと思ったら…涙だったのかよ
俺は静かに涙をぬぐい走ってその場を立ち去った
。
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