No.18

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「……。」 うん。新一が出て行ってから10分はたぶんたったんだけど ものすごーーーく視線、感じるんですが! 今、カーテン閉めて横になってるから 俺の勘違いかもしれないしけど 「でも、気になる」 俺はゆっくりと立ち上がって カーテンを少しずつ開けた 「っ!!!」 そしてゆっくりとカーテンをしめた うん。ビックリしたね 開けたら、すぐ近くにいてこっち見てたからね無表情で カーテンしめた時わずかに鼻掠めてたもん 「って、おーい!!」 俺は勢いよくカーテンを開けた 「なんでそんなに近くなんだよ」 「近くに…いるなと…言われてはない」 「って、普通を考えろよ!!」 って!ヤバッ…この人これでも先生だったんだ 俺、めちゃくちゃタメ口じゃん 「普通?…自分のメジャーで先生を量るなって…言われなかった?」 意味がよくわかりません それを言うなら自分のものさしで他人をはかるなです(確か意味は…自分を基準にして相手を見てはいけないとかそんな感じだった気がした) 「君を見ても…飽きないし」 「??いきなり何を言ってるんでしょうか?」 この人、会話ができない 「タメ口じゃ…なくなってる」 「あっ。先程はすみませんでした。(仮にも)先生だと言うのに」 「いい…タメ口で…その方が親近感が…ある」 先生は何故だかいつもの無表情な顔で窓の方を見ながら言った しかし、声は寂しそうだった そんな様子をなぜか俺は気になってしょうがなかった 。
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