No.19

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バーン 「おっと…」 勢いよくドアを開けてしまって 転びそうになってしまった 「危ない…危ない」 「大丈夫?」 するといきなり聞いたことのない声が聞こえた 「ふへ?」 「ふへって可愛いね君」 声の主を見ると、それは明らかに見たことのある顔だった… 俺は一瞬にしてサーッと血の気が引いた 「っ……」 昨日…宇佐見先輩と喫茶店にいた人物だ 生は、窓ごしとは違い…本当に綺麗な人だと思った 「君…どうしたの?顔真っ青だよ」 その人は心配そうに俺の顔を覗く 「っ…」 しかし、俺は混乱しすぎて心配してくれてるその人に返事ができなかった どうしてこの人がここにいるんだ? その言葉がグルグルと俺の頭の中を回る それと同時に俺の心臓はドクンドクンと飛び出てしまうんじゃないのかと、言うぐらい早く鼓動をうつ 「あの…あなたは…いっ!!」 やっとの事で声がでたと思ったら、いきなり後ろから痛みがはしった バンっ 「たっ!!」 ゆっくりと後ろを向くとそこには書類を片手で持ってる新一が目に入った そして俺の背中にはドアがあたっていた 「しっ新一!!痛いじゃないか。いきなり開けんなよ」 「あっ。。湊いたのか。わりぃ」 全然悪びれた様子をしないで新一はドアをゆっくり閉めながら言った 「っ!!なんだよ。その誤り方は」 「なんだよって、ドアの前でボーっと突っ立っている方が悪いんだろうが、だから本当はお前に謝る筋合いはない。なのにちゃんと謝った俺に感謝しろ」 新一はアホを見るような目で俺を見て鼻で笑いながら言った 「なっ!なんだと」 俺が新一を怒鳴ろうとしたとき 「あれ?新一君だよね?」 俺たちの会話を遮るように 不意に後ろからさっきの人の声が聞こえた 「眞鍋(マナベ)さん…どうしてあなたがココに?」 新一は驚いたような顔をしてその人の名前らしき言葉を言った 。
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