No.20

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「生徒会室で何騒いでる」 いつから居たんだろうか 宇佐美先輩は無表情で俺と新一を見ていた 柊先輩はなぜだがニヤリと怪しい笑みをうかべている 「あっ!亜希と透くん。いつから居たの。まったく気づかなかったよ」 「今さっきだ」 二人の仲良さげな声が俺の胸にじわじわと入って… 「そうなんだ。相変わらず君たち二人は気配消すのうまいんだね。不気味だな」 「おまえも、相変わらずうざい喋り方だな」 「君は本当に機械が喋るようにしゃべるね」 えっ? 何?この空気が重く 「お前は空気みたいに軽く喋るよな」 二人の間に稲妻が見えるのでないのだろうかと思える感じは 「面白いですよね。あの二人」 「っ!!!柊先輩!!いつから横に」 ビックリしたぁ~この人いつの間にか隣に来たんだよ 「うざい」 新一はそう一言言って生徒会室を出て行った 「相変わらず嫌われてるね。弟くんに」 「それは、お前もだ」 怖っ!何その空気。バチバチと幻聴が… 「はぁい~お二人ともストップして下さい」 「透くんはいつも中途半端な所で止めるね」 「はい。最初は面白いんですが…後にうざくなってくるんで」 語尾に星がついてくるように柊先輩はきつい一言を二人に浴びせた 。
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