No.22

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でも、ある時僕の元に一人の男が来た 名前は黒田 草(クロダソウ) 香さんの友達らしい 香さんに僕をよろしくと頼まれたと彼は言っていた。 「俺の家でやり直さないか?」 「やり直す?こんな…生きていても意味がない僕が。そんなの許されるはずない」 断ったのに 彼は毎日毎日僕の所に来た 「そんなに罪の意識を感じるなら、名前を変えてみてはどうだ?」 草さんは僕のやった罪を知らないからそう言えるんだ 「君の人生はまだまだやり直せるよ」 全てを失ったというのに? 何を言ってるんだ 「なら、、3ヶ月・いや2ヶ月だけ…俺の言うこと聞いて試してみないか?」 2ヶ月… 僕はまず、髪色を変えた。そしてカラコンをつけた 「すごい似合う。そうだ名前は朋樹なんてどうだ?名字は…」 「杉浦」 「あぁー香の名字ね。じゃあ杉浦 朋樹だな」 杉浦 朋樹 香さんの弟になった気分だ それから僕は言葉使いも変えた 一人称は私に しゃべり方は敬語 「よし。朋樹の親にも許可とれたし…今日からここがお前の家だ」 そこは「猫黒田」と書かれた、喫茶店だった 。
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