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でも、ある時僕の元に一人の男が来た
名前は黒田 草(クロダソウ)
香さんの友達らしい
香さんに僕をよろしくと頼まれたと彼は言っていた。
「俺の家でやり直さないか?」
「やり直す?こんな…生きていても意味がない僕が。そんなの許されるはずない」
断ったのに
彼は毎日毎日僕の所に来た
「そんなに罪の意識を感じるなら、名前を変えてみてはどうだ?」
草さんは僕のやった罪を知らないからそう言えるんだ
「君の人生はまだまだやり直せるよ」
全てを失ったというのに?
何を言ってるんだ
「なら、、3ヶ月・いや2ヶ月だけ…俺の言うこと聞いて試してみないか?」
2ヶ月…
僕はまず、髪色を変えた。そしてカラコンをつけた
「すごい似合う。そうだ名前は朋樹なんてどうだ?名字は…」
「杉浦」
「あぁー香の名字ね。じゃあ杉浦 朋樹だな」
杉浦 朋樹
香さんの弟になった気分だ
それから僕は言葉使いも変えた
一人称は私に
しゃべり方は敬語
「よし。朋樹の親にも許可とれたし…今日からここがお前の家だ」
そこは「猫黒田」と書かれた、喫茶店だった
。
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