No.23

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「と言うわけで、僕は筑音でした!お久しぶりだね湊」 「筑音…」 幼い頃両親が殺されたのも 兄貴が何者かに突き落とされたのも 筑音は全て関係していた 全て愛する人のために 杉浦 香はそれを利用した 筑音の純粋な気持ちを 「それは、違うよ」 「えっ!?」 違うって心を読んだのか! 「いや…僕を利用したというのは正解なんだけど、」 「香さんはタダ病気を治したかっただけなの」 病気…? 「香さんにはね、実の弟さん…僕とは違く肉親の弟がいるんだよ」 筑音は寂しそうな顔で笑った 「その弟と僕を天秤にかけたとき、ただその弟が勝っただけの話なんだよ」 「筑音…」 「湊って本当に顔にでやすいよね」 笑いながら言ってるつもりなのだろうか? 筑音の顔は歪んでいる そして、俺の方をチラッと見て一回俯いてから 「なぁんて冗談だよ。」 っと、顔を上げながら言った その顔は笑っていた…って、えっ? 今、、筑音なんて? 「おもしろい顔だね湊。写メ撮っていい?」 そう言って筑音は携帯を取り出した って、 「おーい!!何冗談って…いや、写メはいいから」 筑音はチエっとわざとらしく言いながら携帯をしまった 「冗談は冗談だよ。ふざけて言う話または、言葉の事だよ」 「いや、それは知ってるから。何が冗談なの?最初から?筑音って言うのも?」 「いや、僕は筑音だよ。そこまで、冗談だとまったく意味がない会話をしてた事になるからね。香さんが弟がいる所だよ冗談は」 あぁーそこからか…ってなんで筑音はそんな冗談を言ったんだ? ブーブーブーブー 「おっと、ごめん電話だ」 筑音は携帯を開けてすぐに画面を見て閉まった 。
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