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「…ん~まだ、眠いのかい?俺はそんなに気が長い方じゃないんだよな。だから早く起きてくれよ」
黒田さんは毎日毎日筑音のために花を持ってきていた
1日一輪と
確か花の種類は『アネモネ』
アネモネにはいろんな種類の色があるのに何故か黒田さんは赤色だけを持ってくる
「あの~黒田さん」
「んっ?何?」
「筑音って赤色が一番好きなんでしたっけ?」
「いや白だった気がしたよ」
じゃあなぜ!!
確かアネモネには白色もあった気がしたが…
「そろそろ天川君帰った方がいいんじゃない?お家の方が心配するだろうし」
「はっ!そうですね。ではお先に失礼いたします。筑音じゃあ!また明日な」
俺はゆっくりと扉を引き病室を後にした
。
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