No.24

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俺はいつの間にか花壇の前の…あの新一のお気に入りの場所のベンチに来ていた 「…ココ、久しぶりに来たな」 鼻がつまってるような声で、そうボソッと呟いてみた 俺の声が静かな空間に響き そして、消える… 空を見上げると薄灰色の空が視界いっぱいに見えた すると、不意に視界が歪みだす 「まだ…出るのか」 さっきまであんなに出てたのに また、涙は出てきた 「宇佐美先輩…」 宇佐美先輩が眞鍋先輩を好きなんなら…二人は両思いってことなんだ…よね なら、俺は別れた方がいいんだよな でも、このまま知らん顔して別れなければ… なんて、ことを考えてしまう ポツン ポツン 頭に雨が落ちてきた そして、勢いよくザーザーと降ってくる わかってる わかってるよ。それはいけないことだって まるで、神様に叱られてるような感覚になる 冷たい雨がYシャツに染み込み肌に張り付く 俺は下を向きその雨を受ける 。
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