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ティーダ「ユウナ…」
なにも言うことができなかった。"消えない"なんていう保証はどこにもないから…
ユウナ「…なーんて言ってみたりして。」
ティーダ「へ?」
ユウナ「からかっただけだよ?じゃ、帰ろ?」
ティーダ「え?は?」
ワッカ「はっはっは!!ユウナにからかわれるとはな。」
ティーダ「いや…笑い事か?」
ワッカ「お前さっきの言葉、気にしてるだろ?」
ティーダ「あ、当たり前だろ!」
ワッカ「ハァ…あのなぁ、ユウナがあんなに明るくなったのは……いや、前々から明るかったな…でもお前が来てから毎日が幸せなんだろうと思ってる、俺は。」
ワッカは歩いていくユウナを見ながら話し出した。
ワッカ「お前が消えちまったあの日から数日、『シン』を倒したことでユウナは各地を回って演説をしたんだ。もう『シン』に怯えることもないってな。そんでもってビサイド島に帰ってきたわけなんだが、その日からユウナは2、3日眠らなかった。いや、眠れなかったんだな。毎夜、一人で浜辺に行って静かに泣いてたんだ。指笛吹きながらな。」
ワッカの言葉の一つ一つが身に染みた。
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