告白

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僕たちは丘の上に登った。 ひどく風が強く、僕は目を細めながら上で待つ妻を目指した。 ねぇ、見て。 丘の上に立ち僕に手を振って呼ぶ妻は、 まるで風なんか無いかのように平然としていた。 僕と違って、息一つ切らしていない。 一枚の絵に残されたように、綺麗なままの妻。
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