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「おい!!柳蒔なにぼけっとしてんだ!!」
新星(シンセイ)部長の怒りをくらった。。
文芸部員の柳蒔はいま作品作りの真最中。
期限も来月とせまっているから今の部はすばらしく大変だ。
柳蒔が書いている作品はいつも短めだ。
しかし、その中に人々を感動させられる力を持っている。
彼の不思議な力だ。
「どんな作品かいてるの??」
考え事をしていた彼は驚いて飛び上がった。
「なんだ、茄夜かよ!! 驚かせるな………」
こいつは三波 茄夜(ミナミ ナヤ)
俺の幼馴染ってところ。
茄夜も文芸部員で彼女はポエム(詩)を書いてる。
こうやって見に来るところを見るともう終わったんだろう。
いいよなぁ~才色兼備って………
「あれ?驚いた?ごめぇ~ん。」
茄夜は片目を瞑って少し舌を出しながら謝った。
手を添えるのも忘れない。
「で!なんの話書いてんの??」
また彼女は聞いてきた。
観念したように彼が口を開く。
「はぁ。お前そんで謝ってる気かよ!!
俺は今四人の男の子達の話書いてんの!!」
最初はゆっくりあとを早く言ってみた。
少しは静かになるかと………しかし、それは裏目に出た。余計に気になってしまったらしく、
しつこく聞いてくる。
彼はストーリーを一から話さなくてはならなくなった。
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