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部活が終わった。
柳蒔はかばんに荷物を入れて校門に急いだ。
「あ!柳蒔。こっちこっち。」
慧が手を振りながら呼んできた。
「恥ずかしいからやめろって!」
柳蒔に怒られた彼は少しシュンとしてしまった。
さすがにヤバイと感じた柳蒔は話題をかえた。
「で、他に誰が来るわけ?」
柳蒔が聞くと慧は少し驚いた様子だった。
「………なんで?僕、他に呼ぶなんて言ってないよ??」
彼は言った。
柳蒔は少し呆れたように答えた。
「おまえはさぁ、いっつもなんかかんか変わったことすんだよ。
そんで今まだ校門を離れないところを見ると………」
「なんだ、ばれてたんだ。
さて、だれが来るでしょう?」
彼は笑いながらそういった。
これじゃぁ教えてもらえそうに無いな。
そう察した。
………そのとき
「おぉい!慧!わりぃ遅れた。」
と言いながら誰かが走ってきた。
慧はキョロキョロと探し、彼を見つけて叫んだ。
「大丈夫だよ!槇屋!」
………槇屋??
どこかで………聞いたような。
あ!思い出した。
槇屋=椎名 槇屋だってこと。
そしてさっき見たバスケ部の子だって………。
するとまた………。
「ごめん慧!遅くなりました。」
と言って来た子がいた。
今度はすぐ分かる。
琥燈 羞箆だ!生徒会長の………。
「遅いって!!」
慧は少し怒っている………。
そして俺はとまっどている。
どうして慧なんかにこんな友達がいるのか??って………
しかし、すべての原点はここから始まっていたのだ。
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