~序章~

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  「は?」   春騎の顔がみるみる強張っていく   「いや、だからねぇ、ウチも厳しいんだよ。だからその……だねぇ、今週までということで我慢してもらえないか……」   恰幅のいい中年の男が申し訳なさそうに春騎に言った   「そんな…………」   春騎は「わかりました」とだけ言ってその場を離れた       (なんてことだ……いきなり無職になってしまった。)   春騎が高校を出てから、実家の牧場を飛び出して6年になる。   「この6年は一体なんだったんだ!?」   そう考えると何だか情けなくなってきた……
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