枝の剣(つるぎ)

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王様は王妃様と連れ立って、この訓練所に来ました。 朱金の騎士は膝を着いて深く頭を下げました。 そして両手で 王子様の剣を王様に恭しく捧げます。 「これが件の木の枝の剣か。 不思議だ‥ 私にも銀の剣に見える 王子 暫く貸してはくれないか。 代わりにお前の望み通り、この者に稽古をして貰うがいい」 王子様は頷きました。 王様の考えは分かりませんが、捨てる事はしないのは分かります 「朱金の騎士よ お前に任務を言い渡す。 この城に仕える者総てに、王子の剣を見せて結果を聞き出すのだ。 偽りを言わぬよう、出来るだけ一度に確かめられんか?」 「では、城に仕える者総てを集めて、枝の剣に見えるか 銀の剣に見えるか二つに別れてもらうなど、如何でしょう。 理由を言わねば正直に別れると思われますが」 こうして確かめて、銀の剣に別れた者は王族に近く仕える事になります。 彼らは総て、‐信じるに足りる者‐なのですから。 木の枝の剣と見た者達は王族から離されて、怒った者は銀の騎士を筆頭に他所の国へ行ってしまいました。 彼らは王族を‐信じてない‐のです。 不穏な野望を胸に、他所の国の王様に取り入る事を考えました。 不穏分子が無くなり、王子様に取ってとても良い環境となりました。 より良い方向へこの国は発展するのです    
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