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「次のが最悪なのっ。凄いナルシーでね、チャラいし、馴れ馴れしいのっ」
「そういうの良いと思うなぁ。リードしてくれそうだし、フレンドリーな感じって良いじゃん」
「良くないよっ。カヲル様よりカッコイイと思ってる時点で、アウトなのに、肩を抱いて……抱き寄せて来たりねっ」
「えぇ……。良いなぁ……、そんな強引な人……アタシ好みかも……」と言いながら、桜はうっとりしていた。
「えっ!?止めときなって本当にっ、適当そうな人だったからっ」
「そう?じゃあ、あと他には居た?」
「居たけど……。これは本気で怪しかったよ……」と言うと、桜が「えっどんなどんなっ」と目をキラキラと輝かせて、聞いて来た。
「なんかね、いきなり夢の世界へ来ませんか?とか誘われて、私、執事喫茶かと思って聞いたんだけど……」
「うんうんそれで?」
「執事は居ないけど、イケメンが奉仕するとか言われてさぁ」
「イケメンッ」
桜は身を乗り出して言って来た。
「桜テンション高過ぎ……」
「ゴメンゴメンッで?行ったの?」
「ううん行ってない。てか逃げた」
「何で?イケメンが居るんでしょう?」
「らしいけど……好みのタイプを聞かれた時に、冗談でホモな人って言ったんだ」
「で?」
「そしたら居るって言うのっ」
「そんなにマニアックなのまで居るんだぁ」
「みたいっ。で怖くなって逃げたのよっ」
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