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「でもさ、ホモとかも居るって事は、他のタイプも居るって事だよね……」
「じゃない?」
「だよねっ。私行ってみたいかもっ。てか行きたいっ」
「えっ!?本気っ!?」
「うんっ♪アタシ、ジャニーズ系好きだし、ハーレムみたいなのって憧れるじゃんっ」
「私はアイドルとかの良さが分からないからなぁ……。てか、カッコイイと思ったこと無いし……。顔とかも、あんまり覚えて無いし……。私はカヲル様一筋だから……」
「そう?でもさ、イケメンに『桜は俺にとってお姫様だぜ』とか言われたり、頬っぺたとか、オデコにキスされたら嬉しいと思わない?」
「思わないっ」と百合は即答し「てか、キショ……。台詞もクサイし、行動もタラシっぽいしっ。私の大嫌いなタイプやっ」と言った。
「そっそう?良いと思うんだけどなぁ……」と言い、桜は妄想を始めたのか「そんな俺のモノだなんてっキャーッ」と騒ぎ出した。
その声に何事かと、クラスに居た子達が桜を見た。
百合は(何時もの事だけど……)と思い、溜め息をついた。
そして「桜……周りが見てるから。何事かと思われてるから……。ねっ」と言い、桜を宥めた。
それで桜は大分、落ち着いたが、表情は満面の笑みのままだった。
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