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相手は「あぁ~っ、オレ見た目はチャラいけど、中身はしっかりしてるから」と言って来た。
(とても感じられない……どう見たって、ギャル男でチャラ男……)と思い「無理……です……」と言った。
「え~っ、無理とか、そんなロクに話さない内から決めないでよぉ~っ」と言い、肩に手を掛けて来た。
(ゲッ、マジで有り得ないんだけどっ。カヲル様になら、まだしも、こんなギャル男にっ)と百合が思っていると「ねっオレと話してみよっ」と言いながら、抱き寄せて来た。
(ギャ~ッ。イヤ~ッ。さっ……さっ……桜ぁ~っ。私、今っ変なギャル男に捕まってますっ。ヘルプミ~ッ)と心の中で、桜に助けを求めた。
その時、相手の携帯が鳴った。
相手は携帯を見るなり「ちょっとゴメンネ」と言い、百合から離れて行き、電話に出て、話し出した。
(この隙に逃げよっ)と思い、スーツケースを引きずり、猛ダッシュでその場から逃げた。
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