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猛ダッシュをした為、スタミナ切れで、ゆっくりめに歩く事にした。
すると、少しして「夢の世界へ行ってみませんか?」と声を掛けられた。
百合は「執事喫茶ですか?」と素で聞いた。
「あぁ~っ、そういうのとは少し違うんですけど……。でも、イケメン達が貴女に奉仕しますよ。好みのタイプとかは、ありますか?」
「カヲル様」
「カオル様?」
「うん」と言い、携帯を取り出し、写メを見せた。
すると「あぁ~っ、成る程っ。ウチにはカオルって名前の子なら居ますよ。どうですか?」
「名前じゃなくて、性格の問題なので……」
「どのような性格で?」
「クールで、ミステリアスで、ホモっぽいですね」
「でしたら……」
(えっ?!冗談で言ったのに居るのっ!?)と思い、慌てて「すみませんっ。ホント執事喫茶で満足なんで」と言った。
しかし、相手は「一度だけでも体験してみては、どうですか?」と言って来た。
「結構ですっ」と言い、再び猛ダッシュで、その場から逃げた。
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