58人が本棚に入れています
本棚に追加
再会
「いねぇ」
まどかがいない。
俺のドキドキ返せ!
って、心の中で叫んでも相手がいないのは変わらない。
まぁ、座って待つか。
10分待っても来なかったら帰るからな。
と、心の中で制限時間を設けてみる。
縁側
ここに来ると思い出す。
広い庭が見渡せる縁側でゆかりさんと母さんと俺とまどかの四人でいた。
母さんたちは飽きもせずに何かの話題で話をしていたし、俺たちはいつもなにかしらの遊びをしていた。
ただそれだけなのに、毎日が幸せだったと思う。
「眠い」
設けた制限時間の半分も経っていないのに眠い。そりゃそうだ。
馬鹿みたいに空は晴れ渡っていて、春の陽気だし。
俺は学校帰りで疲れてるっつの。
まぁ、別に家帰ってもする事なんて特にないけどな。
時計を確認すると今の時刻は15:00。
「ふぁーあぁ」
そら、あくびまで出てきた。
寝るか。
まだ3時だし。
来たら起きればいいし、
来なかったら帰ればいい。
そうだそうだ。
寝る子は育つもんだ。
マジで眠い……
………………。
…………。
……。
最初のコメントを投稿しよう!