追憶・高3 5月

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「将太って楠木さんと知り合いだったんだな」 「うん、小学校の同級生」 「へぇ~、幼なじみか。いいよなぁ。あーんな事やこーんな事できんじゃんか」 「できるかっ!それに小学校卒業以来話してないし。てか、盗み聞きすんなよ!」 「いいじゃねぇか。減るもんじゃないし」 ったく、こいつは。 いつか俺のフィニッシュブローで瞬殺だっての。 「で、陸。この後用事は?」 「ハニーとストリートでショッピングデート」 「帰れ、色ボケ野郎」 「まぁ、将太もがんばってな。女はいいぞー!ばいびー」 ダダダダダダダ…… 全力疾走で陸が帰って行った。 「何をだっつの!……あほらし。はぁ、俺も帰ろ」 楠木 まどか(くすのきまどか) 俺の幼なじみ。 母親同士が仲良くてよく一緒に遊んでた。 小6の頃に俺の母親が亡くなって、祖母の家に引き取られてから交流が無くなった。 まぁ、考えたらそりゃそーだ。 中学生ったら、色々と感じる時期やし。 小学校の頃のままっつー訳にもいかないし。 なにより、中学の事知らないしな。 …………。 そっか……昔の俺のとなりには楠木まどかがいたんだ。
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