変わらない日常

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「おい、何か外からいい臭いしないか?」 「ほんとだよ。何だこの香ばしい臭いは?」 「屋上の方から来てるぜ」 しだいにクラスの中が騒がしくなる。 するとある生徒が口を開いた。 「なあ、これもしかして肉焼いてるんじゃねえ?」 その言葉にクラス内が静かになる。 そんな事をやらかしそうなのはこの学校であの2人ぐらい… 「まさかあの2人…」 そう言って1人の女子生徒が席を立つ。長い黒髪に白い肌。顔立ちも整っていてまさに美少女といった感じだ。 「ちょっと私見てくる!」 「ちょっ百合(ユリ)!?」 隣の女子生徒の言葉を無視して少女は教室を飛び出した。 向かう先はもちろん屋上である。
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