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涼也side
「やっぱ優哉が居ないと退屈だぜ」
俺はサロンのソファに座りながらそう呟いた。
2年生になったがこの北昭学園はクラス換えをしない事もありクラスメートは変わらない。つまりあかねやムッカ達とも同じクラスという事だ。
2年生になってから俺はサロンに来る事が多くなった。
なぜ優哉がサロンの鍵を持っていたはずなのに俺が自由にサロンに出入りできるかというと実は優哉から貰った手紙と一緒にこのサロンの鍵も貰っていたのだ。
そのため最近もっぱら放課後はこのサロンに来る事が多い。
優哉が居ないと俺の気分も上がらないばかりだ。
そんな事を思っていると、おもむろにサロンのドアが開いた。
「何だ福山か」
そこに居たのは福山菜月だった。
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