クーデレな妹姫

始まり

「妹？」

父さんの方に顔を向けるとコクっと頷いた。

「ちょっと待てー！！妹出来たって言ってどう見ても大きすぎるだろ！？出産は？成長過程は？」

俺の赤ちゃんと戯れる夢は？

「養子だ」

……俺の夢は儚く散っていった。

「どうでもいいけど挨拶しなさい」

そういえば、忘れてた。

「おれ真砂陽翔、よろしくな」

「雪奈。……よろしくお兄ちゃん」

お兄ちゃん。

いい響きだ。