溶解

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

溶解

きっとぼくは最後に無になる。 『空気』 は、ぼくのなかにあってぼくを突き抜けずっとぼくとともにいる。 『声』は、ぼくから『空気』を通して響く、『音』。 ぼくの声は、ぼくを突き抜けた空気にのって『君』に、とどく。 だから、君に発する音は、少しだけ痛い。 ────── そしてバラバラになったぼくは溶けて無くなる。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!