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「で、副会長が何か用?」
「…相変わらず堅苦しい
呼び方だね、前川さん。」
「副会長に言われたくないな。」
ふぅ、と副会長はため息をつくと
手に持っていたものをを出す。
「これ、今日使う資料。
あの無能会長は原稿を読む
しか出来ないから前川さんに
最終チェックお願いするね。」
「梨乃が聞いたら怒るな。」
「…リノ?」
ひょこり、と私の背中から
梨乃が現れる。
「初めまして。
無能会長の恋人です。」
少なからず、驚いた顔の副会長。
次の瞬間。
「腹黒猫かぶり副会長。
千絵からお話し聞いてます。」
爆弾を落としていった。
「へえ、前川さん。」
「な…なんでしょう。」
「結構、いい度胸だね。」
ふわり、と笑う絶対零度の笑顔。
梨乃のばかー!
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