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「やー副会長って怖いのな。 俺ビックリ。」 副会長のお説教という名の 虐めも終わり。 笹野くんと教室へ帰る。 「…笹野くんが馬鹿だから。」 「学年三位に比べたら誰だって バカだろーがー!」 「まぁ…。」 なんか会長とテンションの 高さが似てる。 「つーか、千絵と水城って もう付き合ってんの? なんかあの冷静沈着、眉目秀麗な 水城 雅弘に睨みつけられて 正直焦ったしー!」 「付き合う…?なんで?」 「えー!だって千絵の腕 引きながら睨み付けるし。 なーんか千絵も可愛い顔して ポォとしてるから。」 ドキリ、とする。 私、そんな顔してたの? 「つ…付き合ってないっ! 大体、笹野くんが千絵、千絵って 馴れ馴れしいから…。」 そう言えばヒマワリみたいな 笑顔が咲いて。 「だって俺、千絵が好きだもん!」 .
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