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―千絵Side 「ねぇ千絵。」 「梨乃…今授業中。」 「聞かなくても分かるでしょ?」 不敵に笑う梨乃に諦めの ため息をはく。 「なに?」 「水城くん、すっごく 不機嫌だったでしょ?」 「うん、まぁ副会長と笹野くん 性格合わなそうだもん。」 「それだけかなー?」 クスクス笑う梨乃に首を傾げる。 「鈍感な子ほど可愛いって やつかな。」 「ん?」 「まーいいや。 水城くんも大変ね。」 副会長…か。 お昼休みに掴まれたところが また熱くなる。 「そーいえばなんで千絵って 水城くんとか康くんのこと 名前で呼ばないの?」 「…今更なんか、呼びづらい。」 「えー喜ぶよ、水城くん。」 なんで? とか思ったけど。 「まぁ…気が向いたら。」 そう話を終わらせた。 .
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