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―雅弘Side 思わず口元を押さえたまま 座り込む。 やばい。 顔が赤いのがわかる。 「なんなんだよ…まったく。 本当に可愛いすぎる…。」 照れたように。 キッと俺を睨みながら 『水城くん』だなんてさ。 そういう強気な態度。 屈服させたくなる。 「あー水城くんだぁー。」 「どうしたのぉ?」 「一緒に帰らないー?」 甘えたような声に振り向く。 自分の価値を読み間違えてる 馬鹿な女たち。 「ごめんね。 今日は先約あるから。」 にっこり笑えば、渋々諦める。 先約なんてないけどね。 あぁ。 早く手に入れたい。 「俺の…千絵。」 さぁ、帰ろうかな。 立ち上がって家への道を帰る。 途中に煩わしい女たちに 声をかけられるが笑顔を むけて振り切った。 .
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