おじいちゃんの記憶

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祖父は特攻隊のことを 鮮明に覚えていた。 「美羽ちゃん、 特攻隊員はね 笑って出撃した…と 言われていたんだよ。 でも本当に心の底から 笑って出撃した隊員は いないと思うよ。 20代の未来ある若者が 死ぬ日を決められ、 死を覚悟しなくてはいけない。 まだやりたいことも たくさんあったはず。 そんな若者が 心の底から笑って 出撃できるか? 戦争は駄目だ。 罪のない人の命を 奪ってしまう。 戦争は… 戦争は駄目だ…」
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