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「ちょっと!何ちやほやされてんのよ!」
私が叫ぶと皆がこちらを見た。
「いきなり何?あなた。」
「見たことない子だね。」
今度は皆は、私の方を見てざわつき始めた。
「よう、夏名。昨日はちゃんと眠れたか?」
「あんたね、あんまり注目浴びるようなことしないでよ!私が恥ずかしいじゃん!」
そう言うと、クラスの女子が身を乗り出してきた。
「あなた、宮嶋先生に何てこと言うの!?誰なのよ!」
「おやめなさい。」
聖良の一言で一瞬で騒ぎが収まった。
「夏名さんは、宮嶋先生の奥様よ。この学園の編入試験を合格された、とても賢い方なのよ。」
「え!?そうだったの!?」
すると、皆の態度は急に変わった。
「さっきはごめんね!」
「聖良さんがあそこまでいうお人だとは知らなくて…。」
「仲良くしようね!」
聖良ちゃんって、何者…?
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