霧生古書堂

6/17
前へ
/362ページ
次へ
「やる気ねぇのかな、この店。」 コーラのストローを噛み潰しながら、彼はまじまじと真っ黒なそのスペースを眺めた。 …………電話番号も住所もない。 ……………どーーー……応募しろと? しばらく考えているうち、なんだか気味が悪くなってきた。 「だいたい、古書堂なんてガラじゃねぇしな。」 そうつぶやくと、彼は次のページへと紙をめくった…………
/362ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7555人が本棚に入れています
本棚に追加