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「…なんだったんだ…」
俺は誰も居なくなった屋上を見回した
その場に座り込めばさっきまでの緊張感も消え、溜息だけが出た
あの二人…
数分前に起きた事を思い返すと、おかしな事ばかりだ
カツ カツ カツ
その時、屋上を上がってくる足音がした
なんだ…?もしかして三倉が戻って来たのか?
「春!」
それは智だった
「智…?なんで…」
「そろそろ終わったかと思って来た。」
ああ…成る程…
「さっき三倉とすれ違ったんだけど怪我とかしてないか?もし怪我とかさせられてたら次は俺が…」
「…智。」
次は俺が
智がその言葉を言った時、自然と口が動いた
「あの二人には関わるな。」
「…なんで?」
あの二人は俺達が思ってた以上に
そう、思ってた以上に
「危険だから。」
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