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その言葉を聞くと、智はしばらく喋らなくなった
そして、分かってくれたらしくさっきあった事や二人に関する事には触れないようにしてくれた
「…行くか…和弥ん家にも行かなきゃダメだし…」
「…そうだね。」
俺が立ち上がりながら言うと、智も笑顔で言葉を返しながら歩き始めた
「…そうだ、いきなり行っちゃ悪いから和弥に一度連絡しておく?」
「そうだな…いきなり行くとあいつ家に入れてくれないかもしれないからな…」
カツ カツ カツ カツ
コツン コツン コツン
ギイッ
「でもさあ…」
屋上のドアを閉め、階段を下りながら智が呟いた
「和弥、学校行かなくなった辺りから電話に出てくれなくなったんだよね…あとメールとかも…」
「…ああ…」
そういえば俺も和弥が心配で何回か電話やメールをした記憶がある
でも智と同じように、電話に出る事はなかったしメールが返ってくる事もなかった
和弥…智にも同じような態度とってたのか…
四人は仲が良かったが、智と和弥は特に仲が良かったと思っていたから意外だった
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