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「なんだよ…何かあったのか…?」
校門には下校しようとしている生徒が何人か居る
あれ…?
見覚えのある髪型や制服
明菜か…?
でも横に居るのは
茂月…?
身体の中が冷たくなっていく
嘘だろ、だってあいつはさっき
「…春、行こう…」
「……」
智の声にも答えられない
結局二人が教室から見えなくなるまで、俺はずっと見ていた
「…春」
「何…?」
「…あんまり気にしない方がいいよ。」
「…あー…ありがと。」
特に明菜を意識した事とかは無かった
幼なじみ
そう、ただの幼なじみだったはずなんだ
意味の分からない怒りに身体が震える
ガァンッ
思い切り机を蹴り、俺達は教室を出た
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