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小高い丘にある小さな公園
街灯も少ないから
月明かりがまぶしいくらいだ
やっぱり今日は月がキレイだね、とか
連れてきてくれてありがとう、てか
たわいのない話しをしては
一緒にいる時間がこのまま続けばいいと思ってた
「そろそろ帰るかっ!?」
肌寒さと明日のことを考えて切り出した俺に
亀梨はまたボソッと
「月は長く見ちゃダメだね!!寂しくなる」
?マークの俺を無視して 亀梨はまだ話し続けた
「仁には幸せが待ってる。だから、満月の幻だと思って聞いて?」
やっぱり今日の亀梨はどこか訳がわからない
俺の頭がついてかないだけなのか
さっぱり掴めない話しばかりする
「わかった!なに?」
「俺ね、仁が好き
たぶんこの先ずっと」
月明かりに照らされた亀梨の顔は
誰よりも儚くて
誰よりもキレイで
俺は一歩も動けなくなってしまった
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