満月の夜に

7/8
前へ
/60ページ
次へ
「あぁ、やっぱり幻には終わらなかったか」 その場にしゃがみこんでしまった亀梨 「忘れてください そして明日からまたよろしくお願いします」 差し出された手 俺の気持ちと亀梨の気持ちが同じだって 叶わないものと思いこんでた俺には 整理するまでに時間がかかった 答えを待っていたの時間 亀梨がどれだけ長く感じていたか 「俺もたぶん一生お前が好き 一生片思いしてもいいくらい好き」 やっと出た俺の声は 思いのほか小さく さらに俯いてしまったため めちゃくちゃカッコ悪かった
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

480人が本棚に入れています
本棚に追加