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アイツの
名前は雄一
俺と同じ歳
誕生日も1ヶ月違い
ちょっとだけ運命みたいのを感じた
小さいころ住んでたこの街に
たまたま寄ったらしく
桜が満開だからって
あの木の下にいたらしい
今は隣の街に住んでいる
瞳があった瞬間歌うことをやめた俺に
雄一は申し訳なさそうな顔をした
だから俺はなんだか可笑しくなって
笑っちゃった
そのあと歌の邪魔をしたお詫びと言って
近くに座っておしゃべり
それで雄一のことを知った
それからの俺たちは
ヒマが合うと遊んだり
雄一が俺の歌を聴きにきたり
光のような速さで
仲良くなっていった
そんな中で一つだけ
わかったことがあった
雄一の笑う顔が好きで
またすぐに逢いたくなっている俺に
気づくこと…
とっても簡単なことだった
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