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「バカなこと考えてないで、さっさと着替えてきなさいよー」
だめか。
母さんに釘を刺されてしまってはしょうがないと思い、俺は2人を剥がすための行動に出ることにした。
「…ということだから、2人とも手を離すんだ、な?」
「…あそばないの?」
「…の?」
ゔっ!駄目だ、心を鬼にするんだ、俺!
よし!
「言うことを聞かない悪い子はー…こうだ!」
「きゃーあ!」
「ひゃあっ、やらー!」
脇腹を擽ってやれば、2人は呆気なく手を離し、床の上に転がる。
これでもかというほど、体を捩って転げ回った2人は、床の上に力尽きたようにぺたりとうつ伏せに倒れた。
俺はその隙に階段を駆け上がり、自分の部屋に入る。
そして俺は1分以内に着替えを済ませ、階段を駆け降りた。
1階に戻ると、朱夏と瞬が先程のうつ伏せの状態のまま、床に寝ていた。
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