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「くっ…やっぱり一人じゃ辛いな…!!」
「おい、そっちに行ったぞ!!」
「分かってる…わっ!!!」
最初は二人を上手く攪乱出来ていた志貴だったが、白レンが慣れてきた事で形成が逆転しつつあった。
それはまるで、詰み将棋の様。
少しずつ志貴を追い詰めて行った。
「ほら、どうしたんだ??兄弟!!!
俺達に勝つんじゃなかったのか???」
七夜は志貴への直接攻撃。
持ち前の素早さを最大限に利用し、全方位からの攻撃を仕掛ける。
「どうやら口先だけだったみたいね??」
白レンは志貴への間接攻撃。
自分の幻影を無数に作り出し、志貴を惑わせながらの攻撃。
「面倒って言うか何て言うか…!!」
二人からの猛攻撃を避けながら、志貴は呟いた。
白レンと七夜は確かに、良いコンビネーションをしていた。
更に双方共、手練れなだけあって中々隙を見せない。
それに幾ら志貴とは言え、疲れから動きが鈍って来ている。
敗北は、目に見えていた。
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