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「まあ、なんだ…
同じモノ同士なんだから、気にするなってコトだ。」
志貴のヌードを見てしまった七夜がそうフォローする。
「で。一体、何の用だ???」
着替え終わった志貴が再び問う。
「お前と黒レンの双方に、雪合戦に参加して貰いたいんだ。」
それから暫く……
「遅かったじゃない、七夜ッ!!!!!!
一体何をしていたの?!!」
志貴と黒レンを連れた七夜が、帰るなりヒステリックな罵声を浴びせられる。
「なに、とんだ邪魔が入ったモノでね。」
七夜はそんな白レンには慣れっこなのか、軽々と流して答える。
志貴はと言うと、引き釣った表情で二人の様子を見ていた。
「それじゃあ、ルールを説明するわ。」
白レンが志貴達の方を向き、説明を始めた。
・それぞれが契約した使い魔と共に協力する事。単独行動も良しとする。
・罠や壁を作る事は一向に構わない。
・雪玉を二度当てられた場合、失格となる。
・雪玉に石を入れない。
・武器を使ってはならない。使った場合は即失格となる。能力は良しとする。
・殴ったり、直接相手に傷を負わせる事をした場合も失格。
「これ位かしらね。
じゃあ、五分後にスタートよ。」
一通りのルールを説明した後、志貴と黒レンに背を向けて移動し始める白レン。
「さて…行くわよ、七夜…
…って、七夜は何処行ったのよッ!!!!!!!」
――どうやら白レンが説明している間に、既に何処かへ行った様だった。
そうして五分後―――戦いが始まった。
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