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「全く――七夜ったら何処に行ったのかしら…!!」
白レンは頬を膨らませ、不機嫌さ丸出しの表情で雪原を歩く。
――――と、目前に七夜が歩いていた。
白レンの気配を感じてか、七夜は振り向き"こっちに来い"と手招きをする。
「こんな所で、何をしていたのかし…らっ???!!」
七夜に近寄った白レンが、突然姿を消す。
――――落とし穴だった。
「どうだい、レン。
中々の出来栄えだろう???」
子供がすっぽりと収まる程の穴に呆然と座り込む白レンに、七夜が上から話し掛ける。
「嵌めたわね、七夜!!!///」
自力で穴から脱出し、凄まじい剣幕で七夜を捲し立てる。
直ぐに納まったものの、七夜の
"さながら黒柳○子のマシンガントークの様"
との表現に、第二幕が始まってしまった。
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